四日市再生「公害市民塾」

四日市公害の教訓を忘れずに!

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教訓は・・・

四日市市総合計画 第1時素案に対する意見提出

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四日市市総合計画 第1時素案に対する意見提出用紙

平成22年6月29日

澤井余志郎

公害・環境問題について

意見)全体を通して 特に水(海)辺・親水空間再生についてと、公害・環境問題について

  四日市は、伊勢湾に面した海辺のまちです。海辺は、四日市市民にとって、あるいは、四日市市を訪れる人々にとっても、自然に接する快適空間です。
  そうして水(海)辺空間があるのだろうか。素案の中に、港と、貴重な水辺の観光・歴史的遺産として2回も、末広橋と潮吹き防波堤(コスモ石油埋め立て防波堤)が挙げられています。それだけですか。気軽に見られるところではありません。
  そうした遺産は貴重なものですが、遺産は遺産として、現に存在する自然な海辺で、市民の老若男女が水辺空間に親しむことができることこそ、今様の快適環境空間都市なのではないでしょうか。

  コンビナート都市としての川崎と四日市は共に、海岸は、工場と港に占領され、砂浜はコンクリートで固められ、市民の憩いの水辺空間がないといわれています。ところが、川崎で、海辺の砂浜で市民が買い拾いや、海水と戯れているテレビ放送を見ました。「川崎は四日市より一足先によみがえった、自然環境を取り戻した」たとえ小規模の自然再生であり、うらやましく眺めました。四日市では、コンビナート工場が来れば市は発展するとして、産業育成を、将来のことを考慮することなく、牛起・霞ヶ浦海岸、海辺をなくしてしまいました。四日市はそのために発展したという事ですが、磯津猟師町の子どもが、泳ぎを覚えるためにスイミングスクールのバスに迎えに来てもらい、人口のプールで泳ぎを覚える、これが海辺をなくし市が発展した証しだとしたら、これほど淋しい、非文明なことはないと思います。

  こうした観点が第1時素案からは読み取れないのを淋しく思います。
公害都市四日市をよみがえらせるのは、水(海)辺空間再生がなんとしても必要です。公害四日市のイメージ解消・払拭を考えるのならば、文言・記述ではなく、あるいは、見えない、匂わない、つかめない(イメージ)ではなく、見える、遊べる水辺の再生こそが必要です。
  それと同時に、体験、見える、聞こえる、公害改善の歴史を「知る」ための公害学習資料館を、公害は人権問題でもあり人権学習資料館と、環境教育資料館の併設も、公害イメージ解消にとって必要な施設であり、まずは3年の計画に盛り込んでの具体化をぜひ実現してください。

環境学習について

(基本目標1 都市と環境が調和するまち)

テーマ3:多様な主体の連携による環境都市への連帯 リーディングプロジェクト(環境学習の充実に向けた取り組み)に関する意見

  「公害都市」といわれる四日市市において十年以上にわたって公害問題に取り組んでまいりました四日市再生「公害市民塾」の一員として、意見を述べさせていただきます。
  田中市長ご就任以来、市からの委託を受け四日市公害にかかわる写真のデジタル化に努め、昨年末に1500枚の保存を終えました。さらに現在も続行中で800枚にも及びそうです。子の写真は昨年度「環境学習センター写真展」「環境フォーラム」「人権パネル展」等に展示し好評を得ることができました。今後も活用が期待されています。
  さらに、「市民塾」として重要な柱とする「語り部」活動も、主として小学生を対象に昨年度で約50回を数えるに至りました。この活動は三重県からも「みえ環境活動賞」というかたちで高い評価をいただきました。
  さて、現在私たちは市人権センターの一角をお借りしまして、「四日市公害資料」保存のための整理にとりかかっています。主として澤井所蔵の資料が大部分ですが、この他にも弁護団事務所や裁判所に貴重な資料が残っています。これらは大気汚染公害を対象とした裁判資料として重要かつ貴重な数々です。
「四大公害」と称せられる各地(新潟・水俣・富山)には保存・学習のための施設が設置されていますが、四日市の残存資料はその質と重要度において他にひけをとるものではありません。これらを一箇所で集中管理をして保存し、されに公開・学習に役立てていく必要があります。そのための施設としての「公害資料館」が絶対に必要なのです。
  さいわい、このたび出された「四日市市新総合計画第一次素案」の中に「公害資料館の整備を推進する」と提案されています。誠にありがたく思っています。現在環境学習センター内の公害資料室は職員の努力によって改善されつつありますが、いかにも手狭でありますし、私たちの確認できている資料だけでも収納できる状況ではありません。
  四日市公害判決から38年。環境改善の取り組みを評価しつつも、歴史は歴史として学び後世に伝えていくことこそが「みんなが誇りを持てるまち」を作り上げていきます。
  独立館とするか既存施設の拡充をはかるかは今後の検討課題ですが、散逸や劣化を防ぐためにも急がなければなりません。「市民塾」としましては、資料の提供や作業など協力を惜しみません。一刻も早い具体化をお願いして意見とさせていただきます。

 

環境再生日誌 2010年7月

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来四  公害学習


7月1日(木)
福井県の私立かつやま中学校3年生4人が、担任教師とともに、四日市公害学習で来四。四日市市環境学習センターで、センター研究員や公害市民塾の語りべから、映像を見ながらの説明を聞き、塩浜小学校へ行き、学校長の話や、うがい場で、うがいの追体験、展望室で周囲のコンビナートや、磯津、伊勢湾などを見て、理解を深めていた。

東海社会学会


7月3日(土)
第3回東海社会学会が、名古屋市の金城学院大学を会場にして、「問題は“解決”したのか?一環境紛争地域の再生を考える」をテーマに開催され、①「住民投票」以後、御嵩町はどうなったか?(報告者柳川喜郎・前御嵩町長、岐早大学・山崎仁郎②「四日市判決」以後、澤井余志郎・公害市民塾③「政治解決」以降の新潟水俣病、関礼子・立教大学が報告され、澤井報告については、富樫幸一・岐阜大学コメンテーターがその後の四日市コンビナートについて補足・解説をされていた。
テーマの「問題は解決したのか」は、公害半世紀の四日市にとっても、考えなければならない課題で、報告者の澤井は準備不足を反省していた。

番組「市民が取り戻した青空」


7月6日(火)
四日市のケーブルテレビ・CTYが7月中下旬に10日間放送する、四日市市広報番組「市民が取り戻した青空」(仮題)13分の試作作品の検討会があり、登場する公害市民塾メンバ-や市環境保全課などでの検討会があった。語り部の野田・山本・澤井は、公害改善を謳う人物として登場していた。

お墓参り


7月10日(土)
四日市ぜんそく公害訴訟原告9人のなか最年少だった瀬尾宮子さん(38)が判決前年の1971年に亡くなった命日のこの日、7月24日の「判決38周年市民集会」開催の報告も兼ねて、磯津墓地の瀬尾家のお墓を、二次訴訟原告団(直接交渉になつた)の中心的存在であった磯津西町の今村しず子さんに案内してもらい、公害市民塾の3人が花を供えてのお参りをした。しず子さんが「宮子さん、お参りに来てくれたでな」とお墓に声をかけていた。墓参りの前、瀬尾さんたらが住んでいた家を見に行ったが、家屋敷はなく、金柑や草などが覆い繁っていた。「公害がなければ今も瀬尾家はここにあり、家族が集う団欒でにぎわあっていただろうに…、公害はPPMや数字ではなく、これこそが公害なのだ」と一人がつぶやいていた。

東芝


7月14日(水)
東芝ハイテク主力の四日市工場で、この日、半導休メモリ-の新製造棟の建設が始まった。田中俊行市長は「経済的な波及効果もあるし、雇用もあるし(フル稼働の場合800人程度が勤務)、いろんな面で四日市にとっては非常にありがたい話」と歓迎。

夜景クルーズ


7月16日(金)
「工場萌え」の写真集プームにあやかっての、「夜景クルーズ(観光船)」を四日市観光協会がこの夜から9月までの金、土曜の夜に実施。市は「市のイメージアップになる」と期待、「コンビナートに注目することで工場も操業に注意することになる」との声もあるし、「関東は・・・」との批判の声もある。

初呼びかけ


7月16日(金)
7月24日の公害判決38周年の市民集会に、かっての被告企業にも参加をよびかけ、名実ともに環境再生まちつくりをめざしていこうと、この日、公害訴訟原告患者で磯津患者会の野田之一会長、四日市再生「公害市民塾」澤井余志郎代表と、まちつくり市民会議の渡部隆・中浜隆司事務局担当者、それと、野田・澤井などに密書取材中の東海テレビスタッフ3名が、石原産業、昭和四日市石油、三菱化学、中部電力(四日市営業所)をつぎつぎ訪ねた。アポなしの突然の訪問で、しかもテレビカメラ付きで、何事かととまどったようであったが、市民と企業と行政とがほどよい緊張関係をもって快適なまちつ<りを進めていくには、「公害裁判の意義・判決」などを知る(工場幹部は判決以後入社であり、裁判についての知識はない世代)ことが必要だと、公害市民塾からは『四日市公害記録写真集』『新聞が語る四日市公害』を、市民会議(市職労連)が『環境再生まちづくり』を各社に進呈した。応対した総務部長・課長は、「わかりました。参加します」と約束してくれた。そのあと、市環境保全課にも参加を呼びかけた。これまでの裁判集会で企業と行政が参加するのは初めてのこととなる。

公害写真展


7月17日(土)
この日から8月28日まで、四日市市環境学習センターで、「四日市公害写真展」開催。夏休みの小中学生を対象にした写真で、その多くは「澤井公害記録写真集」(DVD)からのもので、DVD化の続編(7月完成)にはカラー写真もありの第3回写真展となる。(第1回は「公害と子ども」、第2回は「公害裁判」、いずれも昨年開催。)写真展と自由研究についての語り部は公害市民塾メンバーが当たっている。

教職員研修


7月22日(金)
四日市布教育委員会に市環境学習センターが協力、四日市公害学習の教職員研修があり、70人ほどの教諭が受講した。語り部には公害市民塾の3人とよんかんの研究員があたり、市民塾の澤井は「いままでにない熱意を感じた」との感想を述べていた。

うがい場取り壊し


7月22日(金)
この日の午後、塩浜小学校のうがい場6ケ所のうら、これまで「公害学習体験のできるうがい場」として利用させてもらっていた3箇所が壊された。これは、三浜小学校が来年4月に塩浜小学校に統合されるについて、女子トイレをつくるためのもので、県内外の小学校5年生が公害の追体験できる絶好の場として使わせてもらっていただけに、市民塾の語り部や、中日新聞記者、NHK、東海テレビ、CBCのテレビスタッフも取り壊しを見守った。こうした追体験できるうがい室は今後とも必要なもので、市民塾が四日市市に再生を要望、教委は、蛇口のついた水道管とステンレス流し台は処分せず、塩浜小内に保管することにしてくれた。市民塾メンバーは、早いうちに公害学習資料館とうがい室の再生実現を望んでいた。

まちづくり市民会議


7月24日(土)
「四日市公害裁判判決38周年環境再生まちづくり市民集会」が、本町プラザ1階ホールで開催され、80人ほどが参加した。今回は特に、被告企業(石原産業、昭和 四日市石油、三菱化学、中部電力)に参加を呼びかけていて、20人ほどが参加された。磯津患者会からも酸素ボンベをもら車椅子で石田由忠さんなど7人が参加。市民塾の伊藤三男・山本勝治さんが、公害記録写真で「公害裁判」のDVDを編集、パワーポイントで解説。
野田さんは「四日市は、公害で人が生きるか死ぬかという状況になった。行政、企業、住民が協力して、その体験を子どもたらの世代に伝え、公害の苦しみをなくす努力をしていくことが問われている」と、磯津から参加した3人の女子小学生を前にして述べた。そのあと、患者側弁護団の郷成文弁護士が、訴訟提起のきっかけや、訴訟の意義・内容などについて講演。企業の幹部は「公害を知らない世代が増えている。研修などで何がおきたのかを振り返り、公害防止対策に役立てていきたい」と新聞記者に話していた。行政からも市環境保全課長・係長などが参加していた。このほか、裁判当時のNHK記者栗田英麿さん(現在寺の住職)や、中日新聞記者で、退職後、桜美林大学教授(現在文筆家)の伊藤章治さんも来られていた。

なぜ?


7月29日(木)
公害市民塾が協力しての四日市市環境学習センターの「四日市公害~いまむかし」が、小学校4年生~中学生を対象に開催。定員30名募集に45名余の申込みがあり、定員外も受け入れ、公害市民塾の語り部が記録公害写真などから編集した30コマほどのパワーポイントで解説したあと、市環境保全課大気水質係講師による公害行政の話があり、納屋小学校跡にある測定室を見学した。この研修会は昨年も開催されているが、昨年の2倍の受講者で、今月22日の教員対象「四日市公害」研修会の盛況といい、関係者は「なぜ?」と思ったり、喜んだりである。

公害写真展 DVD


7月19日~8月28日
四日市市環境学習センター展示企画「四日市公害写真展」が、市民塾協力で開催。夏休みの自由研究で児童・生徒が保護者とともに来館、市民塾メンバーが解説・語り部にあたっている。
展示の写真は、昨年からデジタル化した「四日市公害記録写真集」1503コマのほか、今年7月に完成した続編(カラ-を含む)753コマのなかからも採用した写真を含めての展示で、市内外の児童対象の「四日市公害語り部」(カラー)が多く展示されている。
続編については、別記(「四日市公害写真集2」DVD版完成のお知らせ)参照。
※公害記録写真集のDVDから、適宜編集してのDVDを、市環境学習センター研究員や、市民塾メンバーがテーマことの内容で編集、講座・語り部などで活用している。「四日市公害」の歴史バージョンや「四日市公害と子ども」「四日市公害裁判」なども作成していて、語り部などで活用している。
こうしたDVD利用の問い合わせは、四日市再生「公害市民塾」山本勝次治 四日市市浮橋2-6-11 電話059-321-1002へ。
 

環境再生日誌 2010年6月

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事業停止処分


6月3日
三菱化学四日市事業所が、汚染データを子会社の三菱化学アナリテックに指示して改ざんしていた問題で、三菱化学本社が設けた外部の弁護士らによる調査チームが、調査結果を公表した。原因について鈴木佑一弁護士(委員長)は「再分析で正常値が検出されれば、正規の分析値と採用するという悪しき慣習があった」と環境保全に対する意識の低さを指摘。この問題で、三重県は4日、「子会社を15日間の事業停止処分にした。

公害患者友の会


6月5日
「四日市公害患者友の会(仮称)」の第2回発足準備会があり、環境市民大学よっかいちメンバーや、患者・家族に、今回3名の新参加者の12名で、和気あいあいのうらに行われた。準備会は、今後、月に1回のペースで開催。7月10日、8月7日は空気のきれいな場所での開催を予定。

要望書提出


6月11日
四日市再生「公害市民塾」は、かねて「公害学習資料館」つくりを検討、要望も行ってきたが、既設建物の再利用が優先する事情で、三浜小学校が本年度かぎりで、来年4月から塩浜小学校に合併することが本決まりになったことや、新総合計画素案のパフリックコメント募集もあり、5月例会で、文書による要請を話しあい、環境保全課の都合にあわせ、この日「要望書」を、環境保全課長を通して市長に提出した。

ボランティア養成講座


6月12日
四日市市環境学習センター主催の「四日市公害解説ボランテア養成講座」があり、会社員や大学生、主婦ら8人が参加。公害語りべを続けている四日市再生「公害市民塾」のメンバー3人とセンター研究員が講師となり、DVDに収録した記録写真から編集した「公害のあらまし」などを上映しながらの学習をした。「語り継ぐには、被害地現地を歩く、被害者の生身の声に接することが求めれる」とのはなしもあり、今後も現場での養成・学習などを計画してゆく。

霞4号線問題


6月15日
四日市港の霞ケ浦埠頭と伊勢湾岸道みえ川越インターチェンジを結ぶ臨港道路「霞4号幹線」のルート変更をテーマにした有識者懇談会があり、「考える会」を代表して渡部市民会議事務局長が「現行案の付帯条件に『何らかの事情で(案)が実現できない場合は白紙に戻し、再度、検討を行う』と明記されている。今、提案されている(海側へ15㍍移すという)変更は推奨ルート(現行案)ではなく、白紙に戻すしかない」などと建設反対の意見陳述をした。

看護大生訪四


6月15日
三重県立看護大学生8人が今年も(5年連続)四日市市環境学習センターで、公害学習。うち6人は県外からの学生で、ともに「小・中学校のとき、四大公害を教科書で学んだだけで、今日の話しであらためて、公害の実情を知ったのがよかった」などの感想を述べていた。語りべは、センター研究員と公害市民塾の2人があたった。学生は午後、町なかで市民に公害についての聞き取りをやり、レポートにまとめ大学に提出するとしている。

番組作成


6月17日
四日市市が製作、CTYが、7月21日~31日まで放送する「市民が取り戻した青空」の番組つくりについての打ち合わせがあり、協力する市民塾メンバ-が、市環境保全課と広報広聴課、環境学習センターとともに、シナリオ第一稿をもとに検討した。番組は13分間ほどで、ランダムハウスが撮影を担当する。撮影は6月24日を予定。

霞4号線問題2


6月26日
午後1時30分から「霞4号幹線と高松干潟を考える会」の会議が開かれた。
①四日市港管理組合への公開質問状提出その後、②国交省四日市港湾事務所主催の「有識者懇談会」(6月15日)におけるルート変更具体案の提示と会の意見表明について、③「有識者懇談会」座長・林名大教授との懇談(6月22日)について、の報告があり、この先の進め方について論議した。

公害学習実践交流会


6月26日
今年3月、三重県知事から、公害市民塾が行ってきている「公害語り部」などに、「平成21年度みえ環境活動賞」が贈られたことから、公害市民塾が、過去に四日市公害学習をした県内外の小学校に、四日市市教委や教組の後援・協力を得て、この日、四日市市環境学習センターを会場に、「四日市公害学習実践交流会」を行った。実践報告は①四日市市立海蔵小学校、②同中部西小学校、③津市立波瀬小学校、④四日市市立富田小学校が行い、13校など30名ほどが参加した。
こうした交流会は始めてのことで、参加者ともども、有意義な交流であったことを認め合った。こうした公害学習実践交流は今後も継続していきたいと公害市民塾が述べた。

 

環境再生日誌 2010年4月~5月

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4月

入学式

4月2日
環境情報学部72人を含む3学部244人(経済学部104人   総合政策学部68人)の四日市大学の入学式が四日市市文化会館であった。

石原産業の工場移設

4月10日
石原産業は、滋賀県草津市にある酸化チタンなどの研究室を四日市工場内に移設し、無機物質の研究拠点を同工場に集約する。農薬研究は草津市に残す。台湾の子会社での酸化チタン加工製造は5月末で停止し、四日市工場に移すことなどを決めた。

イメージ転換

4月13日
四日市市は、"四日市は公害のまち"とのイメージを転換するためにと、教科書の記述に青空が戻った、環境改善の過程などを書き加えてほしいとの要望書を、教科書協会と文部科学省に、7日、田中俊行市長らが提出したことを記者会見で明らかにした。

環境特殊講義

4月13日
四日市大学で「平成22年度環境特殊講義」(粟屋かよ子教授)が、この日第1回講義「オリエンテーション・公害と環境問題」粟屋教授で始まり、(7月まで15回の開講)第2回は澤井余志郎語り部が「四日市公害とは何か」。第3回は「公害から子どもを守る母の会代表を務めて」と清水民子さん。第4回「公害患者は今」野田之一・石田由忠・石田久美子さん。などが組まれている。

また無届

4月30日
非金属精錬業大手の三菱マテリアル四日市工場が、無届でシリコンの原料となる液体のトリクロロシランを高圧ガス状態で使用していた問題で、三重県は厳重注意文書を渡した。違法製造は40数年前から続いていた可能性が高いと同社の常務が語っている。

5月

磯津環境学校

5月1日
今年3月、定年で教員(市立楠小学校)を退職した、萩森繁樹さんが、「磯津環境学校」を立ら上げ、この日、塩浜の鈴鹿川河口で、第1回の授業ともいうべき、「野鳥観察会」を地域の親子ら約50人の参加で行った。萩森さんは、原告患者の野田之一さん宅を連絡所にして『磯津通信』の発行も始めた。

夜景鑑賞クルーズ

5月10日
{中日新聞}川崎市が行った、コンビナートを観光資源として夜景鑑賞行事の成功例に続こうと、四日市市でも、夜景鑑賞クルーズの企画が浮上、四日市商工会議所が6月末に、7月からは四日市観光協会が、夜の定期船を計画している。*観光客とはいえ、人々に注自されるコンビナート工場は、くさいにおいを発したり、災害事故などを起さないよう気をつけるだろうし、公災害防止からみても、匂いも形もない見えない“公害イメージ解消”よりは、このほうが効果的である。夜景ばかりではなく、昼間も、低公害パスで、コンビナート地帯めぐりや、工場見学の観光旅行を計画しては。小学校6年生の伊勢志摩修学旅行の日程に、四日市コンビナート見学と学習プランでの計画もいいのではないか。

石原産業連結決算

5月14日
石原産業が発表した2010年3月期の連結決算は、純損益が13億円の赤字で、2年連続。酸化チタンなど無機化学事業で需要が回復せず、上半期に四日市工場の稼働率を6割にまで落したことが響いたとしている。営業利益は前年度より改善したものの、25億円の赤字となった。

公害患者友の会(仮称)

5月15日
NPO環境市民大学よっかいち代表の粟屋かよ子四日市大教授らの呼びかけで、「よっかいち公害患者友の会」(仮称)発足の、初の準備会がもたれた。「市民学校」の講座で、認定・未認定患者らへの支援や、協力の必要を痛感したのがきっかけで、「今が立ち上げの最後のチャンス」と、発起人の一人が強調していた。

霞4号線公開質問状

5月21日
霞4号幹線と高松干潟を考える会(北島義信会長)は、四日市港と三重郡川越町を結ぶ臨港道路「霞4号幹線」について、四日市港管理組合に、建設の必要性を問う公開質問状を提出した。

大矢知中学校建設案

5月24日
市教育委員会は、市議会議員説明会で、2018年度に、大矢知中学校の開校をめざすとの建設工程案を示した。

撤退海上アクセス

5月25日
中部国際空港への海上アクセス事業について、田中俊行市長は、市議会議員説明会で、収益の見通しが立たない現状に「再開は、総合的に極めて困難、撤退せざるを得ない」と述べた。(海上アクセスは06年に運行開始、08年10月に事業廃止している)

霞4号線要請書

5月26日
霞4号幹線について、霞4号幹線調査検討委員会委員に、考える会が、「霞4号幹線は“提言”に従い、“白紙に戻して再検討を”の主張を」の要請書を送った。

天然ガス炊きの熱源供給

5月26日
{中日新聞}化学メーカー「JSR(日本合成ゴム)」四日市工場は、天然ガス炊きの熱源供給(コージェネレーション)設備を動力源の一部として導入、運用をはじめた。石炭や重油を用いる従来の設備に比べて硫黄酸化物はゼロになり、窒素酸化物の発生もより少量に抑制できるとしている。

新公害防止協定

5月27日
四日市市は、コンビナート企業などと個別に協議していた新たな公害防止協定の締結を完了したと発表。締結したのは、市内の企業など46者。悪質な違反があった場合に貸す10万円の違約金条項は18社がもりこんだ。協定は、付属文書で、排水や排ガスを規制する協定値や、住民との対話などを事業者ごとに個別に決めたのが特徴。

新総合計画

5月27日
四日市市は、誌の将来像をまとめた新総合計画の第一次素案の公開と市民意見の募集をはじめた。6月30日まで。

 

環境再生日誌 2010年3月

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現地調査

3月1日(月)
共産党の市田忠義参院議員秘書や萩原集吉県議、加藤溝助市議などが、汚染データなどを改ざんしていた三菱化学と、関与していた子会社の三菱化学アナリテック社などを現地調査、四日市市環境保全課でも行政指導の状況などを聞いた。

汚染データ改ざん

3月3日(水)
汚染データ改ざんで、三菱化学四日市事業所は、県や市に、組織の見直しを中心とした再発防止策を報告した。改ざんしていたことについては、「親子会社の担当者間でのみ情報交換が行われ、組織としての抑止力が働きにくかった」などとする調査結果と、「環境管理部門を強化するため、新たに環境室を発足させる」対策をとるとしている。

シンポジウム

3月5日(金)
四日市市文化会館で三重県などが主催しての「低炭素社会シンポジウム」が開催され、寺島実郎氏の講演や三重大・朴慶淑学長補佐の分科会があった。これに並行して「みえ環境活動賞」受賞団体(四日市再生公害市民塾など6団体)の展示が第4展示室であり、市民塾は、市民塾活動パネルと、小学校5年生の四日市公害学習の語り部風景などの写真展示を行った。

定期修理

3月8日(月)
霞地区第3コンビの東ソーなど6社が、この日から、高圧ガス保安法、消防法などが定める点検のため、定期修理に入るにつき、4月23日まで、工事関係者などで周辺道路の混雑が予想(1日、5百~6百台の車が出入り)されることから、朝夕のラッシュ時間の回避や迂回路の利用を呼びかけている。(エチレンプラントの停止を伴う2年に1度の大規模な修理)

行政処分

3月10日(水)
食品メーカーの味の素東海事業所(第1コンビ内陸部)は、事故の通報やプラントの設備変更などを怠ってきた事例が少なくとも24件あり、県・市から行政処分と指導を受けたと発表。市消防本部の指示などを受け、事業所が2007年4月から2010年2月までを調べたところ、通報義務があった塩酸水溶液などの漏えいが8件、1993年から2007年までに5件あったことも分かった。山本倫哉所長は「人的被害はなく、工場外に影響がなければ通報しなくてもよいと考えていた」と無届の理由を語っている。

小学校統廃合

3月11日(木)
小規模校の統廃合を含めた学校規模の適正化で、この日開かれた市議会教育民生委員会協議会で、市教委は来年(2011年)4月に三浜小学校を塩浜小学校に統合する方針を明らかにした。「ーつの地域に1小学校、1中学校」を掲げ、三浜小学校に通う児童のうら、港中学校に進学する曙町、南起町の児童は浜田小学校へとし、それ以外は塩浜小学校とした。

霞4号線シンポジウム

3月14日(日)
霞4号幹線と高松干潟を考える会が主催した「霞4号幹線と干潟を考える」シンポジウムか、四日市市総合会館であり、予想を超える100人程が参加。考える会の北島義信会長がコーディネーターとなり、柴田悦子大阪市大名誉教授など5人のパネラーが報告のあと、会場からの質疑意見発言があり、残念ながら時間制約で4時30分に終了した。

ガス化溶融炉問題

3月16日(火)
三重県環境保全事業団が運営する「廃棄物処理センター」ことガス化溶融炉が県内13市町と4広域団体のごみ焼却灰を処理してきたが、採算悪化や施設の劣化が想定以上に激しく、補修費などで08年度までの累積赤字が約28億円に上り、06年度からは県が年間5億円の財政支援を実施。処理料金を稼動当初の1トンあたり2万円から、07年度には3万5千円に値上げしたが、今後4年間も約40億円の補修費が必要で、11年度には事業継続が困難こなる見通し。このガス化溶融炉は2002年12月に約126億円をかけて建設。事業団は周辺住民にこのことを知らせ納得を得ずに着工、500メートルほどしか離れていない桜花台団地住民が、これに反対して訴訟を起こし、津地裁四日市支部で審理され、住民側は、今日ある状況、ダイオキシン対策の必要性はない、装置の不備、金くい虫、などを主張し続けたが、事業団側はこれに対し、ことごとく必要性を強弁、裁判所もこれを認め、住民側敗訴の判決を言い渡した。それが、今になって、住民側の正義が明らかになってきたわけである。さあ、環境保全事業団と県は、この失政にどう責任をとるのかが問われる。

公害裁判の教訓は?

3月19日(金)
四日市再生公害市民塾は、排水データ、後日、排煙データも改ざんを行ってきたことが発覚した三菱化学四日市事業所に、この日、市民塾メンバー6人と、公害訴訟原告患者の野田之一さんとで出向き、改ざんについての説明をうけ、不正行為に抗議、要求などについて、吉村所長(中途退席)や総務、技術担当などと質疑を交わした。化学側は、38年前の四日市ぜんそく公害訴訟の被告企業として「敗訴」したことなどについて無知、資料もあるかどうか分からない、ましてや公害裁判の教訓を学ぶこともないわけで、この点について市民塾から強く反省と歴史に学ぶことを要請した。そのあと、場内をマイクロバスでの案内があり、排水のクリークでパスを降りての現場視察を行った。裁判当時は、モンサント・化成・油化の3社で、立ち入り調査も個々であったが、現在では化学1社になり、工場敷地も広く、野田さんをして「裁判をやると言ったら、家族や親戚が、天下の三菱に勝てるわけが無いと言ったが、今日、構内を回り、親戚の言ったことがよう分かった」と感想をもらしていたが、なるほど、天下の三菱の感想は野田さんばかりではない。その三菱が?

スタディーツアー

3月24日(水)
名大大学院生の榊枝正史さんが、同大学院生ら5人を招き、四日市公害を学ぶスタディアツアーを初めて開いた。午前は四日市環境学習センターで、コンビナート工場の技術担当取締重役で退職した講師の講演でコンビ情勢を学び、塩浜小学校や磯津漁師町を訪ねる公害被害地での見聞など、若い人たらが企画・行動を起していた。

産業廃棄物処分場

3月25日(木)
石原産業の産業廃棄物などを処理するための新小山処分場用地として、市有地を県の外郭団体である県環境保全事業団こ約3万9700平方メートルを約1億5千万円で払い下げる議案を可決した。

バリアー井戸

3月29日(月)
石原産業四日市工場敷地内で環境基準を上回る有害物葉が検出されている問題で、学識者4人による環境専門委貴会は、汚染した地下水の周辺への拡散を防ぐ「バリアー井戸」を設ける方針を立てた。

みえ環境活動賞

3月30日(火)
三重県庁で、「平成21年度みえ環境活動賞」の授与式があった。三重大の朴教授が委員長の審査委員会が、応募のあった40団体から四日市再生「公害市民塾」など6団体を選び、野呂知事から表彰状が渡された。市民塾については「四日市公害語り部」活動を認めた表彰。

 


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