四日市公害資料の「奥の深さ」を考える。(8月31日)

四日市公害のことを考えるとき、「四大裁判の中で資料館のないのは四日市だけ」といった表現がしばしば用いられますが、では具体的にどれほどの資料が存在するのか、どこにあるのかを知らない方も多いのではないでしょうか。私たち「市民塾」は公害の歴史の継承たる「語り部」と資料の保存・整理の作業に、そう多くはないメンバーで頑張っていますが、その中での発見のいくつかをご紹介します。
いずれも小冊子なのですが「四日市公害調査メモ(昭和39、8)」「大気汚染の健康に及ぼす影響に関する疫学調査(同40、3)」 「四日市における気象観測の調査結果(同41、6)」「四日市における公害の概況(同41、12)」「四日市市市における大気汚染の調査報告(同43)」「四日市地域におけるいおう酸化物にかかる大気汚染解析報告書(同47、11)」等々、まだまだいっぱい出てきそうです。現在整理中ですので外には出せませんが、四日市公害の本質にせまる貴重な資料です。
また、運動面からみても「公害市民学校」に関する物が保存されています。第1期は「四日市公害を記録する会」の澤井さんが呼びかけて教組・市職労の協力の下、磯津を中心に開催。第2期・3期は「四日市公害と戦う市民兵の会」が主催。ともに進行中の公害裁判と並行しながら、反公害の担い手を拡大するための実践的な内容をもっていました。珍しい宣伝用のステッカーまで残っていました。いくつかは研究書にも扱われていますが、全容が明らかになっているとはいえません。二次訴訟問題と並んでまだまだ学び直さなければならない課題といえます。
p、s 私事ながら、夏の終わりに信州へでかけました。長野・松代大本営計画の地下壕(象山地下壕)を見学しましたが、ここでも年配の解説ボランティアさんが、小学生相手に活躍中でした。通りがかりの私設展示場で現地高校生の調査記録が掲示されていました。やはり地元のしかも民間の人々の地道な努力の大切さを感じました。またもう一カ所上田の「無言館」にも寄りました。これらの詳しい内容はHPをご覧ください。



資料保存・作成
